KOTRAによると、昨年からインド向け韓国製品の輸出が好調で、各メーカーともシェア率を拡大させている。今年に入っても上期だけでインドへの輸出は13億1800万ドルに達し、昨年同期に比べて112.3%も増えた。インドに特化した製品づくりを進める企業も現れるなど、ここにきてインドは韓国の重要な輸出市場に浮上している。
KOTRAの調査によると、昨年のLG電子のインドでの売上は7億1700万ドルで、98年に比べて25倍増えた。サムスン電子も20倍以上伸び6億5000万ドルの売上を記録している。このほか、現代自動車は98年以降、35万台以上を販売し、インドでのシェアは第2位となっている。
今年に入ってもこの勢いは止まらず、上期の対インド輸出高は13億8000万ドルを記録した。これに伴いインドの輸入市場における韓国製品のシェアは、昨年の11位から今年上期に一気に5位にアップした。特に携帯電話の輸出は2億6000万ドルで昨年同期に比べて2880%という脅威の伸びを示した。
インド市場で韓国製品が爆発的に売れているは、各企業がインド人の好む製品を独自に開発するなど、市場開拓努力を続けてきた成果と分析されている。
サムスン電子は、インド人向けに低音専用スピーカー技術を導入、LG電子もインド人の健康志向に合わせて電磁波遮断製品を投入している。
また、インド政府が平均40%だった輸入関税率を20%台に引き下げ、外国人の100%投資を許容するなど積極的な市場開放政策を打ち出したことも韓国企業にとって追い風となった。また世界2位のソフト開発国らしく、インドでは先端製品への関心が高いのもIT産業に強い韓国製品が躍進した原因になったようだ。
インドのコルカタバルUPI通信は最近、韓国製品の強さの秘密を分析した記事を掲載し、「インドが耐久消費財市場を開放してから8年、多くの外国製品が輸入されたが、成功を収めているのは韓国製品だけだ」と称賛した。同通信は、90年代半ばまでインド市場に進出した韓国メーカーは1社もなかったが、韓国メーカーはインドでのブランド知名度の低さをバネにして、イメージを少しずつ高めていったと評価している。特にサムスンとLGが、テレビ、洗濯機、パソコンからハイテクホームネットワーク製品まで幅広い製品をインド市場で販売し、市場を制覇する勢いだと分析している。