国内の主要繊維メーカーが13億の巨大人口と無限の潜在成長力を持つ中国の繊維市場を攻略するため、今春、上海で展示会を開く。繊維業界が海外で大規模な展示会を開催するのは初めてで、２００５年の国際的な繊維貿易自由化を前に中国市場進出の足がかりを築くのがねらいだ。４５０余りのブースを出展、活発な受注活動を展開する。

　韓国繊維産業連合会が主催する「２００３上海大韓民国繊維ファッション大展」は、４月24日－26日まで、上海の上海エキシビションセンターで開催され、４万５０００人以上のバイヤーが訪れる見込みだ。

　第一毛織、信元、東国貿易など繊維素材、衣類、繊維機械メーカー２００社が参加し、原糸館、化繊館、天然繊維館、オフェラル館、繊維機械ＩＴ館の５館に、合わせて４５０のブースを設ける。

　また期間中は、中国で人気の高い芸能人らが参加する「韓流文化」公演や、上海市内の百貨店でファッションイベントを行う。

　２００５年に世界の繊維市場が自由化されれば、中国は世界最大の市場に浮上するのは確実で、「金の卵」の中国市場でどれだけのシェアを確保できるかが、繊維業界の今後の生き残りをかけた課題となる。

　昨年末現在で海外市場に進出している繊維メーカーは約２０００社。このうちの約半分９９１社が中国への進出を果たしている。このため、今後、中国が国内繊維メーカーの生産拠点に浮上する見通しだ。特にコーロン、ヒュービス、暁星などの主要繊維メーカーは、今年を中国市場攻略元年に据え、大規模な投資を推進している。

　コーロンは、４０００万ドルを投入して中国の江蘇省・南京に年産５０００トン規模のポリエステルタイヤコード工場を年内に完工する予定だ。同工場が完成するとコーロンのタイヤコード生産能力は、国内設備を合わせて２万９０００トンに拡大することになる。