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2003/01/17

<韓国経済>若返り人事を断行

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    サムスンは海外経験の豊富な8人を新社長に登用する昇進人事を断行した(サムスン本部)

 サムスングループはこのほど、系列社の人事異動を断行し、8人を新社長に登用した。今回の人事の特徴は、李健熙会長が年頭辞で今年の目標に掲げた「グローバル競争力の確保」に主眼が置かれている点だ。新社長の平均年齢は50代前半で、海外経験の豊富な人材が選ばれている。

 今回の人事で、梁仁模・サムスンエンジニアリング社長が副会長に、サムスン電子、ホテル新羅などの副社長8人が社長に格上げされ、昇進9人、横滑り5人の異動となった。

 李庚雨・サムスンカード社長、金弘基・サムスンSDI社長をはじめ、精密化学、石油化学、BP化学など化学系列の社長が5人交替した。

 今回の人事で関心が集まっていた尹鍾龍・サムスン電子副会長と李鶴洙・構造調整本部長(サムスン電子社長)は留任した。昨年、過去最高の実績をあげたことを反映して尹副会長と李本部長の昇進は有力とささやかれていたが、無理な人事を断行すれば、財閥改革を推進中の次期政権引き継ぎ委員会との間で摩擦が起きるとみて、不必要なトラブルを避けたとみられる。

 李相鉉・サムスン電子国内営業本部社長は中国本社社長に、許泰鶴・新羅ホテル社長はサムスン石油化学社長に、柳錫烈・サムスン生命電算運用担当社長はサムスンカード社長に、李在桓・サムスンベンチャー社長はサムスンBP化学社長に、ペ昊元・サムスン通信社長はサムスン生命資産運用社長にそれぞれ異動した。

 新任社長は次のとおり。

 ▽サムスン電子国内営業本部社長・李鉉奉(副社長)▽サムスンコーニング精密ガラス代表取締役社長・李錫宰(サムスン電機副社長)▽サムスンエンジニアリング社長待遇・鄭然柱(サムスンSDI副社長)▽サムスン投信運用代表取締役社長・黄泰善(サムスン火災副社長)▽サムスンSDS代表取締役社長・金仁(ホテル新羅副社長)▽サムスン精密化学社長職務代行・李用淳(サムスンカード副社長)▽ホテル新羅代表取締役社長・李万洙(副社長)▽サムスンベンチャー投資代表取締役社長・金相基(サムスン証券専務)

 サムスンは新たに社長に内定した最高経営者(CEO)については、会社ごとに株主総会を開いて承認を得るなど法的措置をへて代表理事に選任する予定で、副社長以下の役員人事も近く会社ごとに行い、経営目標の達成に全力をあげると発表している。

 今回の昇進した6人は、いずれも海外勤務経験があり、外国の知識が豊富で、大部分は50代前半という若さだ。