今年上期の上場企業の純利益が、製造業の輸出好調と金融機関の黒字転換などで約27兆ウオンに達し、過去最高を記録した。しかし、第2四半期(4-6月)の純利益は第1四半期(1-3月)に比べて11%も減少、景気低迷による収益悪化が顕著になっている。
韓国証券取引所と韓国上場会社協議会によると、12月決算上場法人(535社)の上期の純利益は、26兆8419億ウオンで、前年同期に比べ89・1%増え、過去最高となった。
売上高は289兆4940億ウオンで、前年同期比17・7%増加。経常利益は86・51%増の34兆4710億ウオン、営業利益は61・04%増の31兆3022億ウオンといずれも大幅な伸びを記録した。
コスダック(店頭市場、733社)も、上期の純利益が1兆1543億ウオンに達し、前年同期比103・9%増を記録、過去最高の増加率となった。売上高も21・7%増の26兆4458億ウオンと好調だった。
上期の業績が伸びたのは、サムスン電子、現代自動車、ポスコなど大企業の輸出が絶好調だったのに加え、昨年上期に4784億ウオンの赤字を出していた金融会社が7799億ウオンの黒字に転換したため。
コスダックは、半導体を中心にIT(情報技術)部品が伸び、アシアナ航空が黒字転換を果たした。
しかし、第2四半期の実績は、第1四半期よりも落ち込み、下期の展望が不透明さを増している。第2四半期の純利益は12兆6123億ウオンで、第1四半期(14兆2296億ウオン)に比べて11・4%減少。第1四半期の黒字から赤字に転落した企業が40社にのぼった。
コスダックも第2四半期の純利益が5065億ウオンにとどまり、第1四半期(6487億ウオン)に比べて22・1%減少、赤字に転じた企業は116社に達した。