12月決算上場法人の第1四半期(1-3月)実績が発表され、前年同期に比べて大幅に改善した。純利益は前年同期比100・38%、売上高は14%、営業利益は44・74%の高い伸びを示し、実績が大幅好転した。これは輸出の好調に支えられたものだが、サムスン、LG、現代自動車、SK、韓進、ポスコの純利益が全体の半分以上を占めるなど、大手財閥企業に利益が偏り、今後の展望は「数字ほど明るくない」との見方もある。
証券取引所と韓国上場社協議会が18日発表した12月決算法人(550社)の第1四半期実績によると、538社の製造業の売上高は134兆5662億ウオンに達した。製造業の純利益は13兆2075億ウオンで、前年同期に比べ85・13%も増えた。
国内企業の第1四半期の輸出は593億7000万㌦で、前年同期より38%増加。特に輸出全体の40・1%を占める半導体など電機・電子製品の輸出が41・2%も伸びた。これによって、電機・電子業種の第1四半期の純利益は4兆5171億ウオンに達し、前年同期比267・99%の驚異的な成長を示した。
企業別では、サムスン電子の純利益が前年同期より178・2%、ポスコは53・61%増えた。2社とも輸出が大幅に伸び、実績改善につながった。
製造業の売上高利益率は11・26%で、前年同期より2・22%上がった。金融の売上高利益率も製造業にはおよばないものの、0・36%から2・09%に改善した。
上場企業全体で黒字を出した企業は462社(84%)に達し、244社が前年同期よりも黒字幅が増えている。
ハイニックス半導体は、昨年第1四半期に1兆473億ウオンの純損失を出したが、今年第1四半期は3510億ウオンの純利益を出し、黒字転換に成功した。大韓航空と韓進海運も、それぞれ1734億ウオンと1588億ウオンの純利益を出し、黒字に転換した。
こういった第1四半期の高い実績が第2四半期も続くかどうかは不透明だ。中国政府の緊縮政策の可能性(チャイナショック)、原油価格の高騰、米の金利引き上げ、国際テロの脅威など、経営環境が悪化していることから、輸出の勢いが鈍化すると懸念されている。