市場規模200兆ウォン以上の世界半導体業界に第2次ビッグバンが起こりそうだ。1998年-2002年の世界メモリー半導体業界改編が第1次ビッグバンだとすれば、今回の第2次ビッグバンは、フラッシュメモリーをめぐる合従連衡の大波が押し寄せると見らており、サムスン電子を中心とする韓国半導体メーカーの浮沈もかかっている。
世界半導体業界は、合弁と分社化の動きが加速し、サムスン電子やインテルなど大幅な黒字メーカーと赤字に悩まされている後発メーカー間の線引きが次第にはっきりしだした。
ドイツのインフィニオンは来年7月にメモリー事業部を別会社化する計画を発表した。分社に乗り出したのは、実績がふるわず、追加の設備投資資金を捻出できないため。実際、今年に入って赤字続きで、第3四半期(9-12月)の赤字は1兆ウォンを超えた。
世界1、2位のCPUメーカーである米国のインテルとAMDはマイクロン、インフィニオンなど欧州メーカーなどと共にNAND型フラッシュメモリーの合弁会社設立を推進中だ。黄金市場として急浮上しているフラッシュメモリー市場で足場を築くため、工場を共同で建設しようというもの。
日本メーカーは共同戦線を張っている。日立、東芝、三菱、NEC、ルネサスの5社が、来年に最大2000億円を投資、世界最高水準のシステムLSI生産工場を建設するのに合意し、共同で市場獲得に乗りだした。
世界半導体業界は数年前にDRAM価格が急落し経営難に陥った。1990年代後半に20余社以上あったDRAMメーカーが、この過程で10余社に減った。このような構造調整が終わった段階で、次はフラッシュメモリーをめぐる競争が始まったのである。
大宇証券関係者は、「DRAM半導体に比べ、フラッシュメモリーは可能性が無限大だ。各メーカーが遅れてはならないと相次いで参入している状態だ」と分析した。実際、用途は携帯電話、MP3プレーヤー、デジタルカメラ、ゲーム機などに搭載されており、メモリー半導体市場でフラッシュメモリーが花形になりつつある。
フラッシュメモリーで世界シェアの過半を抑えているサムスン電子は、先行する韓国メーカーの優位は揺らがないと楽観している。