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2005/09/02

<韓国経済>勤労者の非課税縮小

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    酒税やLNG税の引き上げで負担が増え、庶民の暮らしが圧迫される見通しだ

 財政経済部が、勤労者の非課税・減免特恵を減らし、酒税などを上げて税収を増やすことを主眼とする「2005年税制改正案」を確定、発表した。これによって、約1兆ウォンの税収アップを見込んでいる。

 改正案をみると、給与所得者のクレジットカード利用額が給与の15%を超える場合、これまで利用額の20%を所得控除してきたが、これを15%に引き下げる。これによって来年の税収は1800億ウォン程度増える見通しだ。勤労者は600万人程度で、1人当たりの税負担額は平均3万ウォンほど増える計算になる。

 利子所得に9・0%の低い税率が適用されている優待総合貯蓄も、来年から20歳未満は加入できなくなる。この貯蓄は金融所得総合課税に含まれないため、子ども名義で加入する親が多い。

 また、海外勤務者の所得の非課税額も150万ウォンから100万ウォンに減額される。

 年末調整手続きも簡素化され、2006年末からは医療費、教育費、クレジットカード利用額、年金貯蓄、個人年金貯蓄、職業訓練費、保険料の証明書が不要になる。

 このほか、来年1月1日以降、工場から出荷あるいは輸入される焼酎、ウイスキー、ウォッカなどアルコール度数の高い酒類の酒税が引き上げられ、焼酎は72%から90%にアップする。一方、ビールの税率は今年の90%から来年は80%、2007年には72%に順次引き下げられる。

 アパートや集合住宅の暖房に使用される液化天然ガス(LNG)の特別消費税はキロ当たり40ウォンから60ウォンに上がる。

 政府は、税制改正で増える税収1兆ウォンのうち70%以上を酒税(約3000億ウォン)とLNG税(約4600億ウォン)で確保する方針で、庶民とサラリーマンの負担が増えるという指摘もある。