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2005/08/05

<韓国経済>構造調整終え正常化 大型M&A開始へ

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    LNG船で急成長している大宇造船海洋の買収には、GSグループや韓進重工が前向きだ

 財界でM&A(企業の買収・合併)の「ビッグバン」(大爆発)が始まった。経営悪化で構造調整を続けてきたハイニックス半導体、大宇造船海洋、現代建設、大宇建設、大韓通運などが正常化に成功し、売物物件として浮上してきているためだ。これらの企業は再建作業をほぼ終え、収益も良好なことから、財界は先を争って買収に乗り出す準備を進めている。

 財界によると、今年下半期から大宇建設を筆頭にハイニックス、大宇造船、現代建設、大宇インターナショナル、大韓通運、大宇エレクトロニクスなどの大型M&Aがスタートする。

 資産管理公社が筆頭株主の大宇建設は、売却主幹事のサムスン証券・シティーグローバルマーケット証券のコンソーシアムの資産評価が終わり次第、下半期中にも売却作業が具体化するもようだ。大宇建設の買収に関心を寄せているのは泰栄、暁星、軍人弘済会などで、入札が実施されれば現代産業開発、GS建設も応札するとみられている。

 LNG(液化天然ガス)船で急成長した大宇造船は、LGグループから分離したGSグループと韓進重工業が狙っているといわれている。GSグループの許昌秀会長は、「大宇造船が売りに出れば、買収を考えたい」と関心を示している。

 現代建設は、かつての「主人」である現代グループが強い買収意向を示している。現代建設がグループは、現代商船以外に主力企業がないことから、現代建設をぜひとも系列に加えたいとしている。

 ハイニックスは、発行済み株式の時価総額が10兆ウォン以上に膨れ上がり、当面、単一の買い手を見つけるのは困難な状況だ。しかし、LG電子、東部グループなどが買収に乗り出すとの見方が強まっている。

 来年下半期以降に行われる大韓通運の売却にも関心が集まっている。リビア工事の追加施工が確定し、偶発債務に関するリスクが減ったことや、3000億ウォン以上の現金性資産を保有している点、運送と港湾事業で高いノウハウを保有している点などから、物流専門グループの韓進と錦湖アシアナが食指を動かしている。