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2006/11/24

<韓国経済>純益11兆ウォンに回復・上場企業第3四半期

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    輸出の堅調な伸びで上場企業の純益は前四半期より1兆ウォン以上増えた

 証券先物取引所と上場企業協議会が発表した「上場企業の第3四半期(7-9月)業績」によると、上場企業の純利益合計は11兆4622億ウォンで、前四半期の10兆2983億ウォンに比べ11・3%増加し、第2四半期の低迷から脱した。しかし、急速に進んだウォン高による為替差損や原油高、原材料コストの上昇などが響き、前年同期比では9・8%減と振るわなかった。

 証券先物取引所によると、第3四半期の売上高は輸出の好調と内需の回復で前年同期比7・9%増の169兆7850億ウォンを記録した。しかし、営業利益は、ウォン高の影響で同8・5%減の13兆990億ウォンに落ち込み、低迷が続いている。

 業種別では、サムスン電子やハイニックス半導体などIT(情報技術)関連企業が製品価格の上昇を反映し好調だった。その半面、LGフィリップスLCDは、世界的な液晶の供給過剰で3844億ウォンの大規模な赤字を記録した。この赤字幅は上場企業では最大規模となる。

 現代自動車も、ウォン高と労働組合の長期ストで生産に支障をきたし、純益が47%減の2828億ウォンに落ち込んだ。

 第2四半期に予想外の実績不振に陥ったサムスン電子は、前四半期比44・88%増、前年同期比16・0%増の2兆1867億ウォンの純利益を達成。半導体の景気が回復し、半導体だけで1兆2700億ウォンの営業利益を上げた。同社は、世界のテレビ市場で販売台数及び売上高でそれぞれ1位に立つなど、各部門で良好な実績を記録した。ハイニックス半導体も、純利益3838億ウォン(前四半期比18・32%増、前年同期比25・0%減)となった。

 製造業は、前年第3四半期まで1000ウォン相当を販売し、81ウォンの利益を挙げたが、今年は68ウォンしか稼ぐことができなかった。円高と原油高の余波で採算性が悪化し、依然として低い営業利益率をみせている。

 一方、グループ別業績を比較すると、現代自動車グループの純益は前四半期比44・28%も急減。LGグループは、10大グループで唯一の赤字(230億ウォン)を記録した。

 これに対し、韓国電力公社は、消費電力の減少による実績悪化が予想されたが、ウォン高と原油価格下落が奏功し1兆2066億ウォンの純利益を達成した。これは、前四半期の7倍増となる。

 新韓金融持ち株会社が買収したLGカードも3087億ウォンの純利益を上げ、9位につけた。国民銀行も6000億ウォンを超す純利益を達成し、4位と好調だった。