産業資源部が発表した「3月の輸出入動向」(速報)によると、輸出は前年同期比12・9%増の270億4000万㌦で、月間最高を更新した。今年2月の増加率(17・4%)に比べるとやや鈍化しているが、2カ月連続で二ケタの伸びを維持している。
主力製品の半導体、自動車、自動車部品、一般機械、船舶の輸出が好調で、1日平均輸出額11億3000万㌦を達成、昨年3月の10億㌦よりも1億3000万㌦増えた。
一方、輸入は、原油高騰によるエネルギー輸入額の増大と内需の回復、輸入物価の下落で消費財の輸入が大きく増え、前年同月比13・0%増の257億5000万㌦に拡大した。1日平均の輸入額も先月続いて大幅に増加し、10億7000万㌦に達した。これによって第1四半期(1-3月)の輸出は、前年同期比11・0%増の741億5000万㌦、輸入は同18・7%増の719億8000万㌦に達し、貿易収支は21億7000万㌦の黒字となった。
品目別では、半導体、自動車、一般機械などが国際価格の安定によって二ケタ台の輸出増加率を維持し、黒字に貢献した。これに対し、コンピューター、家電、繊維類はウォン高による価格競争力の低下、生産設備の海外移転などで前年に引き続き低迷した。
第1四半期の輸入は、前年同期比18・7%増の719億8000万㌦で、当初の予想より大幅に膨らんだ。この原因は国際原油価格の上昇でエネルギーの輸入額が急増したことと、景気の回復基調によって消費財の輸入が18%台に伸びたためとみられる。
第1四半期の貿易収支は、原油の高騰が響き、前年同期より40億2000万㌦減の21億7000万㌦に縮小した。産業資源部は、輸出の好調にもかかわらず、輸入が増大の一途をたどっていることから、今年の貿易収支黒字が大幅に減ると予想している。