李成揆・パンテック&キュリテル社長は26日、ソウルの本社でフィリップ・クリストファー・UTスターコム社長と携帯電話の供給契約を結んだ。契約内容によると、パンテックはCDMA(符号分割多元接続方式)携帯電話を10月から2007年まで800万台、2008年に1000万台、2009年に1200万台の計3000万台をUTスターコムに供給する。
証券市場では、契約と同時にパンテック&キュリテルの物価が急騰、わずか10分で1150ウォンのストップ高をつけた。
UTスターコムは、ナスダック上場企業で、パンテック携帯電話の米地域内独占販売権を持ち、ブラジルを除く米大陸で販売する。今回の契約でパンテックは、世界最大の携帯電話市場である米州で確固とした販路を確保したことになる。
業界3位のパンテックは、2007年までに世界7大携帯メーカーに躍進するとの目標を掲げ、昨年から自社ブランドの輸出に積極的に取り組んできた。しかし、世界市場での携帯電話の需要低下でサムスン電子、LG電子、パンテックの「コリア・ビック3」の実績が低迷、中堅業者VKの不渡りも重なり、韓国製品の国際競争力喪失が懸念されていた。今回の大型契約は、こういった不安を払拭するものだ。業界は、今回の契約で韓国製携帯電話の技術力が立証されたと高く評価しながらも、供給する3000万台の品質を高水準に維持できるかが課題だと指摘する。
一方、UTスターコムは、パンテックとの協力関係を強化するため、5000万㌦を投資すると発表した。これによってパンテックは、商品企画、R&D(研究開発)、生産に専念しUTスターコムは販売、アフターサービスを担当、2社の強みを生かし世界市場の開拓に拍車をかける。