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2006/09/22

<韓国経済>コンセプトカー共同開発

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    現代自動車はGEと共同でコンセプトカーの開発に挑み、競争力アップをめざす(蔚山工場)

 現代自動車が米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同で、環境にやさしいコンセプトカーの開発に乗り出す。現代が開発をめざしているのは、今後、欧州での急成長が予想されるSUV(スポーツ多目的車)モデルで、来年3月のジュネーブモーターショーに出展する計画だ。

 現代自動車が他の企業と共同でコンセプトカーを開発するのは初めて。これによって、金融分野に続き、現代とGEの協力関係が一層強化される見通しだ。

 現代によると、今年初めにGEとコンセプトカーの共同開発に関する協定を締結し、具体的なプランづくりに着手した。

 その結果、開発費の総額を250万㌦とし、現代が50万㌦、GEが200万㌦をそれぞれ負担することで合意。開発車両はクーペタイプの洗練されたデザインを採用し、実用的で高級感あふれるSUVに決定した。

 コンセプトカーには、将来の販売を考慮して欧州の排ガス規制「ユーロV」をクリアできる2000CC級の次世代先端ディーゼルエンジンを搭載し、6段マニュアル変速機を採用する。また、軽くて鋼鉄より強いプラスチック複合材料をはじめ、ナノ複合材、先端ガラスなど多くの新素材を取り入れる方針だ。

 現代は、コンセプトカーの開発で培ったノウハウとデザイン、最先端技術、新素材などを今後開発する自社モデルに生かし、国際市場での競争力を高めていく考えだ。

 一方、GE系列の金融会社GEキャピタルが現代の系列社ある現代カードと現代キャピタルに10億㌦以上を出資し、43%ずつの持ち株を保有しており、両者の絆が今回の共同開発でさらに強まるとみられている。特に現代キャピタルとGEキャピタルは、中国や米国などに自動車ローン会社を設立、共同で事業を展開し、相乗効果を高めたいとしている。