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2006/08/25

<韓国経済>上場企業の収益性悪化

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    製造業は環境の悪化で営業利益が13%も減り、苦戦を強いられている

 証券先物取引所と韓国上場企業協議会がまとめた上場企業(12月決算法人)の上半期(1-6月)実績をみると、売上高が328兆ウォンで前年同期より伸びている半面、営業利益は24兆ウォンにとどまり、収益性が悪化していることがわかった。この原因は、ウォン高、原油高、原資材高の「三高現象」によるもので、企業は厳しい経営環境に置かれている。

 12月決算法人548社の上半期売上高は328兆4854億ウォンで、前年同期比6・9%増加した。しかし、営業利益は24兆4870億ウォンと振るわず、同7・6%減少している。

 特に、製造業の売上高は307兆3714億ウォン(6・3%増)に拡大したにもかかわらず、営業利益は20兆1743億ウォン(13・2%減)と収益性の大幅な悪化が目立つ。

 この原因は、ウォン高ドル安の進展で6月末の為替レートが1㌦=948・90ウォンに1年前(1004・50ウォン)に比べ急激に上昇、国際原油価格もWTI(西部テキサス産原油)基準で同期間に1バレル当たり61・1㌦から73・9㌦に10㌦以上も跳ね上がったためで、特に輸出関連企業は大きな打撃を受けた。

 製造業の負債比率は、84・6%(6月末現在)で、前年同期(86・2%)に比べ1・6ポイント改善したが、これは景気の鈍化で企業が投資を自粛したためとみられる。

 これに対して金融機関は、経常収益が21兆1140億ウォン(16・2%増)、業務純益が4兆3127億ウォン(32・2%増)と業績が大幅に伸びた。これは、不良資産の整理によって引当金が減ったことと、有価証券の配当収益が増えたためと分析されている。

 一方、コスダック(店頭市場)でも、非金融822社の売上高が31兆7013億ウォン(11・5%増)と好調だったのに反し、営業利益は1兆5628億ウォン(8・0%減)に落ち込んだ。