産業資源部が1日発表した「2月の輸出入動向(通関ベース、速報)によると、同月の輸出は239億6000万㌦を記録、前年同期比17・4%増加した。輸出増加率は2ケタに回復したが、輸入が急増したため貿易収支黒字は2カ月連続して5億㌦台にとどまった。これは前年同期の5分の1水準の大幅な落ち込みだ。
2月の輸出は、旧正月連休が1月に入った関係で前年同期より操業日数が増え、新たな輸出品目に登場した一般機械の輸出好調も加わり2ケタの高い伸びを示した。ちなみに、1月の輸出増加率は3・8%だった。
一方の輸入は、前年同期比27・3%増の234億2000万㌦に達した。特に、原油、LNG(液化天然ガス)などエネルギーが全体輸入の4分の1以上を占める64億㌦を記録した。伸び率は前年同期比53・5%と急激にアップした。
輸出は好調だったが、輸入が急増したため、貿易収支黒字は5億3800万㌦に縮小した。前年同月の20億400万㌦に比べ大幅な減少だ。これで、1-2月の貿易黒字累計は10億3800万㌦にとどまり、前年同期の50億800万㌦に比べ激減した。
昨年は200億㌦を超える貿易黒字を記録したが、今年は予断が許さない。エネルギー関連輸入の急増が続けば、貿易赤字に転落する恐れもある。すでに経常収支は昨年から大幅悪化している。貿易外収支が海外旅行経費幅などのため大幅な赤字を計上しているためだ。貿易収支まで悪化すれば、韓国の国際収支は厳しい状態に置かれることになる。