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2007/04/13

<韓国経済>ソウル-上海にシャトル便

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    会議を前に固い握手を交わす盧武鉉大統領と温家宝中国首相(青瓦台)

 盧武鉉大統領は10日、韓中国交正常化15周年と「韓中交流の年」を記念して韓国を訪れた中国の温家宝首相と会談、ソウル―上海間のシャトル便開設で一致したほか、韓中FTA(自由貿易協定)の締結に向けた研究を促進していくことに合意した。また11日には、韓中・中韓民間経済協議会の合同会議がソウルで開かれ、両国の産業間協力を拡大していくことなどをうたった共同声明を採択した。これによって、今後、韓国と中国の経済的結びつきがさらに強化される見通しだ。

 青瓦台(大統領府)の尹勝容・広報首席秘書官によると、盧武鉉大統領と温家宝首相は、韓国と中国の経済交流拡大に伴って、両国を往来するビジネスマンが急増していることから、ソウル―上海に定期シャトル便を開設することで一致した。具体的な開設時期や就航会社については、今後、両国の航空当局の実務協議で決定する。

 シャトル便が運航されると、ソウル―上海間は、現在より1時間短縮され、距離的に近くなるほか、物流コストの削減にもつながると期待される。

 一方、盧大統領と温首相は、先月から始まった韓中産官学FTA共同研究を促進し、両国にとってプラスになる結果が得られるよう努力していくことで合意した。ただし、温首相が、韓米FTAの妥決を受けて韓中FTA交渉を早期に開始する必要があると強調したのに対し、盧大統領は、1年間の共同研究の結果を待って、慎重に進めるべきだとの考えを示した。

 温首相の訪韓と合わせて行われた韓中・中韓民間経済協議会第8回合同会議では、韓中FTA産官学共同研究に対する積極的な支持とFTAに備えた産業間協力の拡大など7項目の共同声明を採択した。韓国側から孫京植・大韓商工会議所会長、姜信浩・東亜製薬会長、文洪翼・済州道商工会議所会長ら財界関係者約100人、中国側からは万季飛・中国国際貿易促進委員会(CCPIT)会長ら約100人が参加した。

 会議では、▽FTAに備えた両国の産業界の協力拡大▽経済代表団や投資調査団の相互派遣▽貿易・投資の障壁解除に向けた努力▽中国の対韓投資拡大、金融・保険、流通サービス分野での協力拡大▽エネルギー・資源開発に向けた第三国への共同進出検討――などで合意した。

 中国商務省のシンクタンク、国際貿易経済協力研究院は、韓中国交正常化20周年を迎える5年後の2012年までに両国の貿易額が2000億㌦に達するとの予測を発表した。

 同研究院は、両国の貿易が今後15%ずつ伸びれば達成できるとみている。

 韓国と中国の貿易は2001年から2006年まで平均26・2%の増加率を示し、昨年の貿易額は1343億㌦を記録した。これは、国交が正常化した92年の約26倍に当たる。