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2007/02/23

<韓国経済>最先端の軍事技術アピール

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    大宇造船海洋が独自の技術で開発しIDEXに出展した韓国型駆遂艦

 世界の兵器や国防技術が一堂に集まる国際防衛産業展(IDEX2007)が22日までアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国際展示場で開かれ、韓国からは、韓国航空宇宙産業(KAI)、斗山インフラコア、サムスンテックウィン、大宇重工業など16社が参加、戦車、戦闘機、駆遂艦など韓国が独自の技術で製造したハイテク装備を展示し、大きな関心を集めた。

 IDEXは中東最大の防衛産業展示会で、世界50カ国から約1000社が参加した。斗山インフラコアは、30㍉自走対空砲の実物を展示し、話題となった。通常は運送費だけでも5億ウォン以上かかるため、3分の1の模型を展示するが、斗山はバイヤーに品質をアピールするため、あえて実物を持ち込んだ。同社はこのほか、歩兵用装甲車や装輪装甲車など計7種(模型)を展示した。

 大宇造船海洋は、潜水艦と駆逐艦、現代重工業は駆逐艦と超高速艇、サムスンテックウィンは自走砲K9、ロッテムは戦車と装甲車、KAIは航空機シミュレーター、ハンファは多連装ロケットと弾薬類、トダムシステムズは施設警戒用装備を展示し、防衛産業分野での韓国の技術力を世界に示した。

 米議会調査局の報告書(2005年)によると、世界の武器市場規模は442億㌦。このうち、中東市場は60億㌦に達する。最近では、イランの核開発疑惑によって、近隣諸国が軍拡の動きをみせ、米国とイランの軍事衝突の可能性が高まるにつれ、イスラエルが先制攻撃するといううわさも流れている。このため、中東の軍事需要は数百億㌦に達するといわれている。

 武器輸出では米国が70%以上のシェアを占めているといわれるが、ロシアと同様、具体的な金額は公表されていない。フランスは100億㌦、英国は90億㌦、イスラエルは40億㌦にのぼり、国家の基幹産業になっている。

 韓国は防衛機器の輸出で2004年に過去最高の4億2000万㌦を記録したが、年平均2億6000万㌦にすぎない。防衛産業の稼働率は50%以下にとどまり、同産業を活性化させるには積極的な輸出が必要だと指摘されている。韓国は、米国やフランスなどより人件費が安く、技術力も備えており、防衛産業の国際競争力は非常に高い。しかしながら、兵器類の輸出は、国家間の取引となるため、国際情勢や政治的思惑に左右され、通常の貿易と大きく異なる。このため、防衛産業の育成には政府の強力な支援が必要だと指摘されている。