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2008/07/25

<韓国経済>現代起亜・上期に過去最大75万台

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    現代自動車は上半期にインド工場で37%増の21万台を生産した(チェンナイ工場を視察する鄭夢九会長=中央)

 グローバル化が最も進んでいる自動車業界で、海外工場で生産した自動車の販売が急増している。韓国自動車工業協会によると、上半期(1~6月)の現地生産販売は、現代自動車が56万9612台、起亜自動車が17万9790台で、計74万9402台に達し、前年同期の57万7924台に比べ29・6%大幅増となっている。大手2社で75万台に迫り、半期ベースでは海外生産が始まった2001年以降で過去最大の実績となった。

 現代自の場合、今年に入って第2工場が完成したインドや中国などでの生産増効果が大きい。中国では前年同期比55・4%増の17万9503台、インドでも37・1%増の21万5598台を生産した。また、トルコでも昨年上半期の4万2600台から今年は4万4270台に増えている。その半面、米国での生産台数は振るわなかった。昨年上半期は14万2200台だったが、今年上半期は8・4%減の13万241台にとどまった。これをみると、現地生産販売に限っては、最大市場は完全に中国、インドにとって代わられた。

 起亜自は、スロバキア市場で前年同期比66・7%増の10万8000台を記録したのが目を引く。中国でも7万1790台と28・9%の伸びを示した。

 現代・起亜自グループ関係者は、「現代自のインドと中国での生産増加は工場増設に力を得た部分が大きく、起亜自のスロバキアでの生産増大は、欧州向け戦略車『シード』の需要が拡大したため」と説明。米国での生産減は中大型SUV(スポーツ多目的車)の需要減退が主因と分析している。