主要企業の第2四半期(4―6月)業績が出揃った。韓国最大手のサムスン電子は携帯電話の好調で通信部門の営業利益が1兆6700億ウォンに達し、稼ぎ頭の半導体の利益と並んだ。LG電子は昨年の営業赤字から黒字に転換、第2四半期には黒字幅が拡大した。一方、自動車業界は好調で、特に、現代自動車と起亜自動車は過去最大級の実績をあげた。
サムスン電子が発表した第2四半期の連結決算によると、売上高は39兆4400億ウォンで前年同期比4・1%増加したが、営業利益は3兆7500億ウォンで25・2%減少した。上半期(1~6月)業績は売上高が5・4%増の76兆4200億ウォン、営業利益は28・9%減の6兆7000億ウォンとなった。
米アップルの第2四半期実績は、売上高が82%増の30兆400億ウォン、純利益が125%増の7兆6000億ウォン。サムスン電子に比べ、利益率が遥かに高い。これはスマートフォン(高機能携帯電話)の成功が大きい。
サムスン電子の場合も、半導体の利益減少、LCDパネルの赤字の中、第2四半期はスマートフォンが牽引した。実際、スマートフォンなど携帯電話を含む通信部門の実績は過去最高だった。売上高12兆1800億ウォン(43%増)、営業利益1兆6700億ウォン(166%増)の驚異的伸びを示した。
世界市場でサムスン電子は同期間中にスマートフォンを2000万~2100万台販売したと推定される。これは出荷85日で500万台を販売したギャラクシーS2の成功による。販売台数で世界一のアップルに並ぶ段階まできた。証券業界の専門家は「第3四半期(7~9月)以降にはアップルを追い越す可能性がある」と予想した。
一方、メモリー半導体需要の落ち込み、大型液晶テレビ用パネルの価格下落などで、サムスン電子全体としては減益となった。サムスン電子は減益について、欧州などの景気が依然として不安定な上、季節的な需要減少が重なり主力製品の需要が落ち込むなど、難しい経営環境が続いたと説明している。
半導体は、季節的需要減、DRAM価格値下がりといった悪材料の中でも、売上高9兆1600億ウォン、営業利益1兆7900億ウォンを記録した。
LCDパネル部門は、季節的需要減や先進市場の景気回復の鈍化を受け、テレビやパソコンなどの需要が落ち込み、売上高7兆900億ウォン、営業利益は2100億ウォンの赤字を計上した。