韓国政府がスマトラ島とジャワ島を連結するスンダ海峡大橋(全長69キロメートル)の建設など、インドネシアの8大国家開発プロジェクトに積極的に協力することにした。韓国企業にとっては、大きな市場が開かれる見通しだ。洪錫禹(ホン・ソグ)・知識経済部長官とインドネシアのハッタ・ラジャサ経済調整部長官はこのほど、済州国際コンベンションセンターで開かれた両国間の経済力行事で「済州イニシアチブ8大プロジェクト」推薦で合意した。
韓国が本格的に協力することになった今回の8大プロジェクトは、インドネシアの経済開発基本計画(2011~25年)」の柱となる大規模なインフラ開発プロジェクトだ。その内容は①スンダ海峡大橋の建設②バタム島とビンタン島を連結するバタム~ビンタン大橋(7㌔㍍)の建設③スマトラ島ベンクル~ムアラエニム間の石炭運送鉄道④CNG(圧縮天然ガス)開発・運送・発展プロジェクト⑤スムセル-6石炭火力発電所の建設⑥チリウン川の河川復元事業⑦MIC(農産業複合団地)造成⑧韓国企業の受注に向けた造船・海洋プラント産業の協力拡大で、総事業費は500億㌦に達する。
スンダ海峡大橋は、ジャワ島バンテン州メラク港~スマトラ島バカウニ港をつなぐ橋だ。これはインドネシア経済を跳躍させる代表的なインフラ構築事業で、事業費は240億㌦。
両国は未開発の中小型ガス田を共同で開発し、これを活用したCNG発電所の建設・運用を行うことで一致。まず、試験的に東部ジャバ地域グレシックから西部ジャバ地域ムアラタワル発電所へガスを運送する方案を推進している。
インドネシア河川復元事業は環境部が中心となり、ジャカルタ市内のチリウン川に下水処理施設を設置する試験事業を推進する。また、南部スマトラ島地域に総600メガ㍗規模で建設するスムセル-6石炭火力発電所事業も支援する。
洪長官は「インドネシアと特別な経済協力関係を維持することは、我々にとって大きなチャンスとなる」と強調した。
政府は人口で世界4位(2億4000万人)のインドネシアを有望な輸出市場とみている。資源も豊富で、安定的な資源確保と中国を補完する海外生産基地としての機能も期待されている。