韓国の輸出額が月間ベースで初めて500億ドルを突破した。ウォン高の中、輸出環境は悪化しているが、欧米など先進国向けの輸出が好調だった。産業通商資源部によると、10月の輸出実績は前年同月比7・3%増の505億1100万ドル、輸入は5・1%増の456億9900万ドルを記録した。貿易収支は48億9900万ドルの黒字となり、昨年2月から1年9カ月連続の黒字となった。
今年は年初から輸出の鈍化が続いていたが、過去最高の月間記録を更新し、回復傾向が見え始めた。従来の月間最高輸出は2011年7月の489億5000万㌦。月間輸出額は1994年12月に初めて100億㌦に達した後、04年3月に200億㌦、06年11月に300億㌦、08年7月に400億㌦と、ほぼ2年周期で100億㌦ずつ増えた。
10月の輸出好調は米国やEU(欧州連合)など先進国の景気回復に支えられた。特に、無線通信機器の対米輸出増加率が92・6%、自動車が39・9%となり、全体輸出を牽引した。
8~9月連続でマイナス成長となったEU向け輸出額も10月には16・0%増加した。対中輸出は5・5%、対ASEAN輸出も0・3%それぞれ増加した。ただし、低調な対日輸出は円安の影響で6月=17・1%、7月=14・9%、8月=13・3%、9月=1・5%、10月=8・8%と減少が続いている。
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