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2013/10/25

<韓国経済>韓国・造船受注1086万CGTに回復

  • 韓国・造船受注1086万CGTに回復

    韓国造船業界トップの現代商船。LNG船など高付加価値の受注に注力している

 産業通商資源部と韓国造船海洋プラント産業協会によると、1―9月の造船受注量は1086万CGT(標準貨物船換算トン数)に達し、世界の発注量(3022CGT)の36・0%を占めた。ライバルの中国は同期間に1168万CGT(シェア38・7%)を記録し、韓国は僅差で造船トップから転落した。ただし、韓国は受注金額で前年同期比27・2%増の303億6000万㌦を記録、中国を大きく引き離し世界一の座を維持した。

 韓国造船業界が同期間に受注した船種は、タンカーが最も多い117隻(世界発注量225隻)だった。次いで大型コンテナ船が世界発注量120隻中50隻を占めた。主要船舶のほぼ半数を韓国造船メーカーが受注したことになる。

 さらに、高付加価値船では韓国の競争力が群を抜いている。1隻当たり2億㌦前後の高価なLNG(液化天然ガス)運搬船の受注は26隻に達し、世界発注量32隻の大半を占めた。1隻当たり6億㌦前後のドリルシップ(石油掘削船)も10隻中8隻を受注した。浮体式石油生産・貯蔵・積出設備(FPSO)3基と浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)1基は世界の全発注量を受注した。

 だが、中国の追い上げも激しく、同期間中に1168万CGTの受注実績をあげ、トン数では韓国の受注量を82万CGT上回った。


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