韓国で国産車の量産が始まって今年で58年になる。この間、様々な車種が製造・販売されたが、最も多く売れたベストセラーカーは小型乗用車「アバンテ」であることが分かった。現代・起亜自動車グループによると、アバンテは1990年の発売以来、モデルチェンジを重ね、累計910万台が生産・販売された。次いで673万台の「ソナタ」、663万台の「アクセント」の順。アバンテは、「エラントラ」の車名で日本でも販売されたことがある。
現代・起亜自動車グループは、生産開始から今年10月までの半世紀で、国内外での総生産台数が8000万台を突破したと発表した。現代自動車にとって、創業翌年の68年に生産した「コーティナ」が最初の車種であり、起亜自動車は62年に生産したオート三輪「K360」が最初の車種になる。
コーティナは、フォード・モーターとの契約で83年までに製造されたノックダウン車で、K360はマツダK360の姉妹車であるT600をライセンス生産した軽自動車規格のオート三輪車だ。ちなみに韓国で55年に初めて生産された量産車「国際シバル(始発)」は、米軍払い下げのジープを元に、ドラム缶も材料に製作した車体で、主にタクシーとして使われた。3000台以上生産されたという。
外国メーカーで生産された製品の主要部品を輸入して組み立て・販売するノックダウン生産で始まった現代・起亜自動車グループの自動車事業は、短期間で急成長を遂げた。累計生産台数1000万台を突破したのは93年。しかし、それからわずか6年後の99年に2000万台を突破。03年3000万台、06年4000万台、09年5000万台と生産台数を増やし続け、昨年の7000万台から一気に8000万台に乗せた。
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