韓国の特許申請が急増しており、昨年には世界5位にランクアップした。WIPO(世界知識財産権機構)によると、各国が申請した特許件数は19万4400件で、前年比6・6%増だった。このうち、韓国は1万1848件を占めた。増加率は13・4%の2ケタ。特許は、その国の科学技術水準を示す一つの指標でもあるが、特に韓日中で特許申請が活発だ。
昨年の特許申請上位5カ国をみると、トップは米国(5万1207件)で、2位日本(4万3660件)3位ドイツ(1万8855件)、4位中国(1万8627件)、5位韓国(1万1848件)の順だった。
注目すべきは、韓日中がベスト5に揃って入っている点で、これら東アジア3カ国の特許申請合計は7万3835件に達する。全体の特許申請の38%を占め、2008年の26%に比べ大幅に上昇している。韓日中3カ国の比重の高まりと反比例するかのように、米独の比率は同期間中に43%から36%に低下した。
特許申請でも韓日中3カ国は世界の中心に浮上しているが、昨年の申請増加率をみると、韓国13・4%、中国13・6%、日本12・3%といずれも2ケタを記録。これに比べ、欧州はオランダの14%を例外に英国(1・0%)、フランス(4・0%)、イタリア(5・2%)、スペイン(マイナス2・4%)と世界平均6・6%を下回っている。
グローバル企業の特許申請ランクをみると、ベスト15位中に韓日中の企業が10社ランクされている。韓国はLG電子が1094件で11位につけている。
フランシス・ガリWIPO事務総長は「世界経済の環境悪化のなかで、欧州の特許申請増加率は平年並みだったが、韓国をはじめ東北アジア3カ国の特許申請増加率は驚くべき伸長を遂げた」と語った。
特に、今回発表された特許増加率は今後各国の経済成長を推し量る資料になる点で意味がある。
最近、フランスの研究所が発表した「特許繁栄」という報告書によれば、特許が多い地域ほど経済的に良好だ。報告書は米国内358都市の勤労者当たり特許出願件数を生産性増加率など各種経済指標とともに分析した結果、高い相関関係を確認した。
例えば、特許増加率が最も高い10大都市圏の1990~2012年の失業率は4・9%だったが、特許増加率が平均を下回る都市圏の失業率は6・2%と高かった。
また、勤労者当たりGDP(国内総生産)も同様に特許が多い都市ほど高かった。ブルッキングス研究所の研究員は「特許を通じた地域景気活性化効果は長期的に不動産ブームによる景気浮揚効果を上回る」と説明した。