携帯電話市場で熾烈な競争を繰り広げている通信3社の業績が改善している。第2四半期(4―6月)の営業損益をみると、SKテレコムが5534億ウォンの黒字を記録、前年同期比33・2%の高い伸びを示した。KTは有線事業の悪化にもかかわらず、無線事業の好調で0・7%増の3483億ウォンの黒字を記録した。LGユープラスに至っては15億ウォンの赤字から1448億ウォンに黒字転換した。放送通信委員会の携帯電話に対する補助金規制強化で通信3社が過度なマーケティングができなくなったことが、逆に業績を底上げする形になった。
韓国では最近、スマートフォン(高機能携帯電話)の店頭価格が上昇している。販売店側は、政府が課徴金を賦課するなど補助金取り締まりを強化しているため、通信社が補助金を使ったマーケティングを大々的に展開できなくなっているからだという。
SKテレコムの第2四半期マーケティング費用は8530億ウォンで、前期より6・3%減少した。サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーS3」の価格が17万ウォンにまで下がった昨年第3四半期(7~9月)の1万350億ウォンに比べれば20%以上の減少だ。KTのマーケティング費用も前期比10・4%減の6249億ウォンにとどまった。LGユープラスも、わずかながら4462億ウォンに減った。
同期の売上高(KT5兆7570億ウォン、SKテレコム4兆1642億ウォン、LGユープラス2兆1642億ウォン)に比べ、依然として高いマーケティング費用ではあるが、当局の規制強化で各社ともマーケティング費用は確実に減少している。
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