サムスン電子が中国市場でスマートフォン(高機能携帯電話)のシェアを拡大させている。米調査会社のストラテジー・アナリティクスによると、サムスン電子は、第3四半期(7―9月)に中国市場で1720万台のスマートフォンを販売、初めてシェア20%を突破する21・6%を記録した。これまでトップ争いをしていた2位中国メーカーのレノボとの差を前期の5・8ポイントから8ポイントに広げ、圧倒的トップの座を維持している。
中国は世界最大のスマートフォン市場で、スマホユーザーは3億人を超えると推定されている。サムスン電子はこの巨大な中国市場で確実にシェアを伸ばし、第3四半期販売実績は前期に比べ約200万台も増やした。昨年第1四半期(1~3月)から7四半期連続でトップを守り、2位以下との差を広げている。
国内市場の沈滞にもかかわらず、サムスン電子が第3四半期に過去最高の実績を上げたのは、中国市場に的を絞った普及型のスマート販売を拡大したことが大きい。例えば、金色が好きな中国人の嗜好にあうように、「ギャラクシー・ゴールド」も販売した。
だが、中国メーカーも健闘している。2位にレノボ、3位には「クールパッド」ブランドを展開するCWT(チャイナ・ワイアレス・テクノロジー)が後を追っているほか、4位ファーウェイ、6位シャオミ、7位にTZEと中国勢がランクインしている。
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