産業通商資源部の暫定集計によると、10月の輸出実績（通関基準）は、月間最高の５１７億５５００万ドルを記録した。前年同月比２・５％増で、伸びは前月の８％より鈍化しているが、マイナス基調からは完全に脱した。月間記録を打ち立てたのは、輸出の中軸をなす米国と中国向けの輸出が好調だったため。特に対米輸出は25％増え、不調だった対中輸出も２カ月連続でプラスを維持した。

　輸出は今年上半期（１～６月）には前年同期比で減少する月が多かったが、下半期（７～12月）から回復が鮮明になり、10月には、これまでの月間最高記録だった昨年10月の５０４億８０００万㌦を13億㌦近く上回り、１年ぶりの記録更新となった。

　最大の貢献は景気が上向いている米国で、特に石油化学（43・３％増）、石油製品（42％増）を中心に輸出の伸びが大きかったことだ。感謝祭（11月第４木曜日）とクリスマスシーズンを控え、需要が増えたためと分析されている。

　韓国の最大市場である中国への輸出が増加に転じたのも大きい。10月の対中輸出は前年同月比３・７％増の１３６億３４００万㌦を記録。５月から４カ月連続で減少したが、９月から増加勢に転じた。

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