現代建設、現代エンジニアリング、GS建設、SK建設の4社がコンソーシアムを構成し、イラクから60億4000万ドルの大規模製油工場建設工事を受注した。単一工事金額では2012年にハンファ建設がイラクから受注した新都市建設工事(80億ドル)以降で最大規模となる。昨年の韓国の建設企業全体受注額625億ドルの1割近い額だ。
今回受注したのは、バクダッド南方のカルバラー地域に日産14万バレル規模のLPG(液化石油ガス)など石油製品を生産するプロジェクトで、工事期間は4年6カ月。設計・購買・施工はもちろん、試運転を含む完全なタンキーベースの受注だ。
建設業界関係者は「今回のコンソーシアムは国内建設企業がジョイントベンチャーを構成し、利益を共有するモデルになるという点で意義が大きい」と語った。国内建設企業は昨年、海外工事受注で過当競争を展開し大きな損失を出した。今回は10億㌦以上の大型海外事業で事業性と収益性を綿密に検討し、ライバル同士が協力する新たな受注モデルをつくる成果をあげた。
特に今回は、入札だけ共同で工事は別々に行う単純なコンソーシアムではなく、竣工後の収益と損失を共有するジョイントベンチャー方式を採用した。
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