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2014/01/10

<韓国経済>危機突破へ変化、革新、挑戦

  • 危機突破へ変化、革新、挑戦①

    仕事始め式の会場に入る李健熙会長(中央)。右は長女の李富眞・新羅ホテル社長

  • 危機突破へ変化、革新、挑戦②

                      鄭 夢九 会長

  • 危機突破へ変化、革新、挑戦③

                      具 本茂 会長

 経営環境は危機そのものだ。限界を突破するには変化と革新、挑戦、技術開発しかない――。李健熙・サムスン会長、鄭夢九・現代自動車会長、具本茂・LG会長らは新年辞で新たな覚悟を求めた。サムスン電子は昨年、10兆ウォンを超えていた四半期営業利益が第4四半期(10―12月)には8兆ウォン台に減益する厳しさに直面している。継続するウォン高で現代自動車は価格優位で競争するには限界がある。LG電子は再飛躍を賭けた挑戦の年だ。大企業グループにとって今年も厳しい年になりそうで、財閥総帥の新年辞にも危機感が表れていた。

 サムスンの李健熙会長は2日、ソウルの新羅ホテルで開かれたグループの仕事始め式に参加、韓国語のほか、英語、日本語、中国語の4カ国語で世界各国の事業場に中継された映像メッセージで「リードする事業は絶えず追われる一方、不振事業は時間がない。今一度変わらなければならない。5年前、10年前のビジネスモデルと戦略、ハードウエア的なプロセスと文化は果敢に捨て去ろう」と訴えた。

 李会長はまた、「先の見通しが困難な不確実性の中で変化の主導権を握るには市場と技術の限界を突破しなければならない」と強調。「この20年間、量から質へと大転換を成し遂げたように、これからは質を超え、製品・サービス・事業の品格と価値を高めていくべきだ。中心事業は誰も追いつけない競争力を確保し、産業・技術の融合・複合化で新事業を開拓すべきだ」と目標を提示した。

 李会長は、仕事始め後に今年の投資計画について「投資をもっと多く増やす。昨年は過去最大の55億ウォンを投資した」と述べた。


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