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2014/06/20

<韓国経済>韓国・カナダFTA 来年発効へ

  • 韓国・カナダFTA 来年発効へ

    仮署名後、握手する崔京林・産業通商資源部次官補㊧とイアン・カナダ外務貿易開発省次官補

 韓国とカナダのFTA(自由貿易協定)がソウルで仮署名され、正式署名、国会批准などの手続きが残っているが、来年発効が確実となった。産業通商資源部によると、両国とも全品目の97・5%の関税を10年以内に完全撤廃する。韓国製自動車は2017年からカナダに無関税で輸出される一方で、韓国に輸入されるカナダ産牛肉の関税は2030年まで段階的に撤廃される。アジア諸国でカナダとFTAを締結したのは韓国が初めて。韓国の輸出版図はさらに広がりをみせることになった。

 今回の仮署名は、3月11日の朴槿惠大統領とスティーブン・ハーパー首相のFTA交渉妥結に伴う後続措置だ。

 カナダは韓国の25番目の貿易相手国。05年7月からFTA交渉を進めてきたが、09年4月、カナダが牛肉市場の開放を求め、韓国をWTO(世界貿易機関)に提訴し、交渉が約5年間中断していた。その後交渉を再開、3月の首脳会談で妥結した。

 この協定では、カナダと韓国間の貿易のほぼすべての分野が対象とされており、物品やサービスの貿易、投資、政府調達、環境等の分野が網羅されている。特に、工業製品については、FTA発効と同時に95%以上が直ちに無関税となり、4・2%については5年後に、それ以外の残る税目は10年以内に無関税となる。即時撤廃が大部分を占め、即時的な効果が大きい。


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