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2014/08/22

<韓国経済>サムスン電子、「モノのインターネット」に本格参入

  • サムスン電子、「モノのインターネット」に本格参入

    サムスン電子のスマートホーム用IoTショールーム(ソウル)

 サムスン電子が、「モノのインターネット(IoT)」を手がける米スマートシングス社を買収した。買収金額は未発表だが、2億ドルとみられている。IoTとは、家電や自動車、建物など、あらゆるものをインターネットにつなげ、人々の暮らしや産業の姿を変えると言われる夢の次世代技術。サムスン電子は、これを今後の戦略事業として本格的に参入した。

 スマートシングスは、次世代型住宅「スマートハウス」機器向けプラットフォームを開発する米新興企業だ。家電などをスマートフォン(高機能携帯電話)で遠隔操作するアプリ開発で有名だ。12年の創業以来、すでに8000以上のアプリと1000点にのぼる機器を開発したとされる。また、サムスンに買収された同社がサムスン電子のオープン・イノベーション・センター内で独立した事業として運営するため、カリフォルニア州パロアルトにある新しい本部に移動する。

 サムスン電子がこの新興企業を買収したのは、グーグルやアップルと競争しているホームオートメーション(住宅設備機器の自動化)分野で先を越されないためだ。

 今年に入り、グーグルは、サーモスタット(温度調節装置)や煙感知器メーカーの米ネスト・ラボを32億㌦で買収し、開発者向けプログラムを公開した。これにより、他社がネスト製品と連携するサービスを開発できるようにした。


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