LG電子は25日、有機ELパネルを使った曲面型の4Kテレビを世界で初めて発売すると発表した。ライバル各社が液晶パネルの4Kテレビを相次いで市場に投入するなか、より高画質のテレビで主導権を握る狙いがある。26日から国内で予約販売を受け付け、来月以降、欧米などでも順次、発売する予定だ。
発売するのは77インチと65インチの2サイズで、搭載されているパネルは、LGディスプレー製。設置のフレキシビリティーを高めるため、両モデルともに壁掛けが可能だ。
液晶パネルを使った4Kテレビは、画像のきめ細かさなどを決める画素数がハイビジョンの4倍と高精細で、世界の各メーカーが熾烈な競争を演じている。
有機ELパネルは、液晶パネルに比べて薄く、色彩がより鮮明で、電力消費が既存の液晶パネルの半分以下とされる。有機EL自体が発光素子であり、液晶のようにバックライトという光源の必要がない。特に黒色をより鮮明に出来るという特徴がある。黒色再現が深いほど細密で鮮明な色彩が可能になる。素子の応答速度もこれまでより1000倍速い次世代のディスプレーだ。
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