サムスンや現代自動車など10大財閥の肥大化に拍車がかかっている。財閥ドットコムによると、2010年から昨年までの5年間にM&A(合併・買収)を通じて10大財閥は系列社を94社増やした。全系列社592社の16・6%を占める数だ。近年、韓国でもM&Aによる買収が増えているが、財界関係者は「巨大財閥によるM&Aはさらなる肥大化を招くという意味で必ずしも健全とはいえない」と指摘した。
M&Aによる10大財閥の新規系列社数は、11年の25社から13年には5社に急減したが、最近再び増加傾向にある。昨年は14社、今年に入ってからは7月末現在ですでに19社に達した。
M&Aに最も積極的だったのはロッテグループで、この5年にコンビニチェーンのバイザウェイ、現代情報技術、現代ロジステックなど19社を系列化した。ロッテ全系列社81社の23・5%を占める。次いでGSグループがコスモ新素材、仁川総合エネルギーなど15社を買収し、系列化した。LGグループはヘテ飲料、シリコンワックスなど14社を買収。現代自動車グループは現代エンジニアリング、現代建設、現代ライフ生命保険など13社を買収した。現代自グループは現在、系列社50社中、M&Aで系列化した比率は26・0%を占める。
このほかに、SK(11社)、サムスン(7社)、ハンファ(7社)、ポスコ(5社)、現代重工業(4社)、韓進(3社)の順でM&Aによる買収で系列化している。このように大企業グループの新事業進出は、市場と技術、人材を確保した企業買収を中心に進められている。
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