韓国銀行が3日発表した国際収支（速報値）によると、6月の経常収支は121億9000万㌦の黒字で、過去最高を記録した。黒字額は前月比35億7000万㌦増で、過去最高だった昨年11月の113億2000万㌦を8億7000万㌦上回った。これにより、上半期（1～6月）の黒字額も過去最高の523億9000万㌦に達し、前年同期より129億6000万㌦の大幅増となった。だが、最近の経常黒字は輸出と輸入がともに減る「不況型黒字」の様相を強くしている。

　韓銀は、原油安などの影響で今年の経常黒字が過去最高の980億㌦に達すると予想し、4月時点の見通しから20億㌦上方修正した。500億㌦を超えた上半期の黒字実績に照らし、1000億㌦突破の可能性も出てきた。ちなみに、経常黒字は13年の811億5000万㌦から昨年には892億2000万㌦へと過去最高を更新してきた。

　月間経常黒字は、2012年3月から40カ月連続の過去最長となった。これまでの最長記録は、原油安、ウォン安、国際金利安の「三低景気」が続いた1986年6月から38カ月間。ただ、最近は輸出以上に輸入が減少することで生じる「不況型黒字」の様相を呈し、景気は落ち込んでいる。

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