今年の米作は、6年ぶりの豊作が予想されている。統計庁調査によると、今年のコメ生産量は432万7000㌧を記録し、昨年より2・0%増える見通しだ。だが、生産量が増えたことで米価が急落しており、政府は米作農家支援のための直払い金の追加負担が避けられなくなった。そうでなくとも、コメの消費量が年々減少しており、在庫増による費用負担も重い。このように豊作が財政を圧迫する「豊作貧乏」の様相が強まっている。
今年のコメ生産量は、2010~14年の最高値と最低値を除いた3年間の生産量の平均に比べ9・1%増だった。492万㌧を記録した09年以降で最も多い。10㌶当たり生産量は542㌔㌘で、前年比4・2%増だった。
宅地開発などで作付面積は昨年より2・0%減少したが、台風や病虫害被害がほとんどなく、8月中旬から9月中旬の日照量が増加するなど良好な気象条件も生産量増大に寄与した。
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