韓国とベトナムが、両国間のＦＴＡ（自由貿易協定）に正式署名した。両国とも国会の批准手続きを早期に終え、年内発効をめざす。韓国が発効から15年以内に金額ベースで94･7％、ベトナムは92･2％の関税を撤廃する。韓国にとってベトナムは9番目の貿易相手国で、ＦＴＡが発効すれば大きな波及効果があり、2020年の両国間貿易額700億㌦の目標達成に弾みがつきそうだ。

　両国は、2012年8月のＦＴＡ交渉開始から計9回にわたって交渉を重ね、昨年12月に妥結した。

　署名式はハノイで5日行われ、尹相直(ユン・サンジク)・産業通商資源部長官とブー・フイ・ホアン産業貿易相がＦＴＡに署名。尹長官は「韓国企業の対ベトナム投資が拡大してベトナムの経済発展を支援でき、両国の貿易も増加するだろう。互いに利益となる共生型ＦＴＡの代表的な例になると思う」と期待を示した。

　同ＦＴＡは韓国が締結交渉を妥結した15番目のＦＴＡ。07年6月に発効した韓国・ＡＳＥＡＮ（東南アジア諸国連合）間のＦＴＡでの関税撤廃率は韓国が91･7％、ベトナムが86･3％だが、今回の2国間ＦＴＡは撤廃率をさらに引き上げている。

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