輸出戦線が警戒信号を発している。輸出は今年に入って不振続きで、月を追うほどマイナス幅が広がっており、輸出企業は悲鳴をあげ始めている。産業通商資源部によると、5月の輸出実績は423億9200万㌦で前年同月比10・9%減少した。輸出の減少幅は1月が0・9%、2月3・3%、3月4・3%、4月8・0%と拡大し、先月はついに2桁を超えた。5年9カ月ぶりの大幅減少だ。
輸出減は5月末現在で132億㌦にのぼり、9万5000人の雇用が奪われたことになる。産業通商資源部関係者は「輸出単価の下落や世界貿易の減速など否定的な輸出環境が続く中、先月は祝日の釈迦誕生日に伴い操業日数が1日減った影響も重なり、マイナス幅が今年最大となった」と説明した。
これまでは輸出の好調地域と不振地域に色分けされていたが、先月はほぼ全地域で輸出が減少しており、かつてないことだ。対米輸出が2カ月連続減少し、最大の輸出先である中国向けも減少した。マイナス幅は中国3・3%、米国7・1%、EU(欧州連合)9・0%、日本13・2%、ASEAN(東南アジア諸国連合)16・7%、中南米2・7%、中東12・9%、CIS(独立国家共同体)71・4%だ。
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