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2015/11/27

<韓国経済>サムスン、世界バイオ医薬品市場に本格進出

  • サムスン、世界バイオ医薬品市場に本格進出

    バイオシミラーを開発するサムスンバイオエピスの社屋

 サムスンが仁川市・松島(インチョンシ・ソンド)を拠点に世界バイオ医薬品市場進出を本格化させている。サムスンバイオエピスが初めてバイオシミラー(バイオ後続品)の欧州輸出の道を開いたのに続き、サムスンバイオロジクスが1兆ウォンを投入して松島に年産能力18万㍑の第3工場を建設する。既存の2工場と合わせると世界最大の33万㍑の生産能力を備えることになる。2020年までに4工場の増設を完了し、40万㍑以上の生産能力を確保する計画だ。

 両社はバイオ分野を未来の産業とするサムスンの核心バイオ企業で、サムスンバイオエピスは2012年に設立したバイオシミラー開発企業。同社の最大株主(90・3%)であるサムスンバイオロジクスは前年の11年に設立した医薬品製造受託機関(CMO)専門企業だ。

 サムスンバイオエピスは最近、関節炎治療薬「エンブレル」のバイオシミラー「ベネパリ」の欧州販売許可の承認を受け、世界バイオ医薬品市場に独自の医薬品を出すことになった。欧州医薬品庁で医薬品許可を決定する薬物使用諮問委員会が前向きな意見を出すまでにかかった期間は11カ月。他の医薬品審査より平均3カ月ほど早いため、現在開発中の他の製品の欧州進入もさらに早くなる見込みだ。


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