IMF(国際通貨基金)が韓国の家計・企業負債が金融安定を損なう潜在的なリクス要因だと警告した。このため、韓国政府に対して「経済成長を損なわない範囲内で企業の構造調整、構造改革を急ぎ、家計と企業の負債整理を誘導しなければならない」と勧告した。韓国の家計負債はGDP(国内総生産)の80%を超える1266兆ウォンに達しており、企業負債も2200兆ウォンに上っている。
IMFの警告は、米連邦準備制度(FRB)が金利引き下げを実施すれば、韓国の国内市場の金利も上昇し、借金の多い家計や企業の返済負担が大きくなり、韓国経済は大きな影響を受けるとの見通しに基づいている。FRBは16日、2008年以降ゼロ水準(0~0・25%)に維持してきた政策金利を、7年ぶりに引き上げることを決定した。
第1四半期(1~3月)末現在、韓国のGDPに占める家計負債比率は84・4%に達し、主要18カ新興国中最も高い。また、非金融系を除く企業負債比率も106・0%で世界4位だ。韓国銀行は、6月の金融安定報告書で国内の負債家計の約10%当たる112万世帯を不良リスク家計に分類している。
つづきは本紙へ