サムスン電子が6日、半導体進出42周年を迎えた。1974年12月6日、李健熙(イ・ゴニ)会長が私財を投げ打って韓国半導体を買収してから42年。サムスン電子はメモリー半導体事業で世界トップの座を維持している。だが、中国が急速に追い上げており、追随を許さないため技術力に一層の磨きをかける一方、メモリー以外の半導体でも主導権を握るための研究開発が急がれる。
メモリー半導体のDRAMは、1970年に米インテルが開発した。以降10余年間、インテル、TI(テキサスインスツルメンツ)など米メーカーの全盛期だった。80年代は、日本のNEC、日立、東芝などが市場を席巻した。サムスン電子が本格的に参入したのは、この頃だ。韓国半導体を買収した李会長は「数多くの機械を見てきたが、その中には一様に半導体が入っていた」と李秉喆(イ・ビョンチョル)先代会長を説得した。李先代会長は83年の東京宣言で半導体投資を本格化した。
サムスン電子は、米国のマイクロン、日本のシャープなどで基礎技術を習得し、同年末に64㌔ビットDRAMの開発に成功した。製品販売を始めた86年にTIが特許権を侵害したと訴訟を提起。サムスン電子は同年の営業利益の8%を超える8500万㌦を賠償金として支払った。87年に李先代会長が死去するや、参謀陣の中からは半導体事業の放棄論が噴出した。
転機は92年に訪れた。64㍋ビットDRAMを世界で初めて開発し、同年のDRAMシェア世界一となった。翌年にはメモリー業界でトップに立ち、今日までトップの座を維持し続けている。
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