日本銀行が初のマイナス金利導入を決定したことで、韓国経済に与える影響が懸念されている。最も大きな影響は、円安ウォン高の加速で、不振に陥っている輸出にさらなる打撃になりかねない。このため、マイナス金利導入が韓国の金融政策に直接影響を与えるものではないが、基準金利引き下げ圧力となっている。16日の金利決定を控えて、韓銀の判断が注目される。

　日銀がマイナス金利導入を決定した先月29日、日本の株価は上昇し、円安が進んだ。だが、韓国の金融市場は急激なウォン高に振れ、100円＝994･89ウォンと前日比20･11ウォンの円安ウォン高となった。2011年11月4日以来、4年3カ月ぶりの大幅な切り上げ幅だ。

　外為市場関係者は「ドルに対して円高を予想して円買いをした投資家が、日銀発表後に円売りに出たためだ」と説明した。円価値の下落が円安ウォン高を招いたが、この傾向が続けば韓国の輸出戦線はいま以上に厳しくなるのは必至だ。

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