サムスン電子が大々的な人事・組織改革に乗り出した。京畿道水原(キョンギド・スウォン)市のデジタルシティで最近、「スタートアップ・サムスン」を掲げて「カルチャー革新宣言式」を開き、社員の呼称から勤務制度に至るまで社内文化の徹底した革新に取り組むと宣言した。このカルチャー革新は、米シリコンバレーのように自由なIT(情報技術)企業として生まれ変わり、新たな成長基盤を築こうというもので、今後の展開が注目される。
カルチャー革新宣言式には役職員600人が参加した。宣言の骨子は、①水平的な組織文化の確立②業務の生産性の向上③自発的に仕事に集中できる環境の3つだ。現在のような垂直的な上下関係の企業文化ではトップ企業の座を守れないという首脳部の判断のもと、スタートアップ(新生ベンチャー企業)のように若く躍動的な組織づくりをめざす。
これを具体化するために①職級の単純化②水平的呼称③選抜型昇格④成果型報酬を骨子とする「グローバル人事革新ロードマップ」を策定し、6月に発表する予定だ。
まず、職級と呼称を改善する。現在は「社員、代理、課長、次長、部長」の5段階となっている職級を減らし、意思決定過程を簡素化する。
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