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2016/08/12

<韓国経済>韓銀の通貨政策に限界論

  • 韓銀の通貨政策に限界論

    基準金利を0.25%引き下げ、過去最低の1.25%にすると発表した李柱烈・韓銀総裁

 韓国銀行は李柱烈(イ・ジュヨル)総裁の就任後、基準金利を2年間に5回引き下げた。だが、景気刺激効果は期待薄の状況だ。毎回0・25%と下げ幅が小幅で、引き下げのタイミングもあるが、日本や欧州で一部の国がマイナス金利を実施するなど世界的な低金利の影響もあり、効果が半減した。李総裁も「通貨政策だけでは景気を押し上げるのは難しい」ことを自認した。

 韓銀は基準金利を、2014年の8月と10月、昨年3月と6月、今年6月の5回にわたり0・25%ずつ引き下げた。韓銀の基準金利は2014年初め年2・5%だったが、現在1・25%で過去最低水準に下がった。

 韓銀が基準金利を下げると、一般的に市中の実勢金利が下落し、市中に流動性供給が増加。また、資産価格、為替、物価などに影響を与え、景気再生の効果が表れる。

 しかし、最近の景気は金利引き下げの効果を体感しにくい。第1四半期(1~3月)の経済成長率は前期比0・5%に過ぎず、第2四半期(4~6月)も0・7%と0%台にとどまった。成長率は昨年第4四半期(10~12月)の0・7%から0%台のままだ。前年同期比でも2%台の成長にとどまっている。


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