GSグループは、イスラム教徒が多く占める東南アジアとイスラム市場攻略に本腰を入れている。許昌秀(ホ・チャンス)会長は最近マレーシアとシンガポールで開いた社長団会議で「東南アジアとイスラム市場への進出を積極的に推進し、さらに大きく成長するための機会を見出さなければならない」と強調した。インドネシアやマレーシア、中東諸国などは近年著しい経済成長を遂げ、巨大市場としての可能性が急拡大しており、GSグループはこれら市場を成長エンジンに活用することを決めた。
社長団会議には許会長をはじめ、GSカルテックス、GS建設、GSホームショッピングなどGSグループ系列11社のCEO(最高経営責任者)が総動員された。GSは2011年から毎年、中国と東南アジアで社長団会議を開いており、昨年はベトナムで開催した。今年は東南アジアとイスラム市場を狙い、マレーシアとシンガポールを会場に選んだ。
許会長は社長団会議で「マレーシアとシンガポールは6億3000万人のASEAN(東南アジア諸国連合)の中心であり、16億人のイスラム市場の橋頭堡として戦略的な価値がきわめて高い」として、これら地域の事業に拍車をかけるよう訴えた。今後、GSグループがグローバル企業として飛躍できる大きなカギを握っているとの位置づけだ。
許会長はまた「16世紀の大航海時代にポルトガルが羅針盤、海洋術など当時の先端技術を活用して、アジア貿易という新たな機会を創出した歴史を教訓にし、革新的な技術が活用される未来市場に備えなければならない。新たな製品とビジネスモデルを作り出そう」と訴えた。
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