サムスン電子は、第1四半期(1~3月)の業績(暫定値)を公示した。売上高が前年同期比0・4%増の50兆㌆、営業利益は48・2%増の9兆9000億㌆の増収増益を記録した。特に、営業利益は、市場の予想を大幅に上回り、これまで過去最高益だった2013年第3四半期(7~9月)の10兆1000億㌆に次ぐ2番目の高水準だった。特に、営業利益率は19・8%を記録、前年同期比6・5㌽上昇した。
事業部門別の業績予想は明らかにされていないが、業界は半導体部門が牽引したとみている。証券業界によると、昨年後半に半導体がスーパーサイクル(長期好況)に入っており、サムスン電子の半導体部門の営業利益は第1四半期に6兆㌆台に達したと推定されている。同部門は昨年第4四半期(10~12月)に過去最高の4兆9500億㌆を計上したが、これを優に上回る。
半導体の記録的な好業績は、サムスン電子の差別化された技術力だ。まずDRAM市場では昨年、10㌨台の工程を適用したDRAMを世界で初めて商用化し、18㌨8㌐ビットDDR4DRAMの量産にも成功。半導体の微細工程を主導した。DRAMの世界シェアは15年の45・3%から昨年には48・0%にさらに上昇した。
NAND型フラッシュメモリーでの技術力も世界最先端だ。世界で最初に3D(立体)積層技術の適用に成功した。NAND型での世界シェアも37・1%に高まった。過去2~3年にわたる積極的な投資効果が大きく、6月には世界最大規模の平澤(ピョンテク)半導体工場が完成し、3DのNAND型フラッシュメモリーが本格的に量産される。
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