産業研究院の「2017年産業見通し」によると、12大主力産業の輸出は造船、鉄鋼、家電を除き増加が予想される。これら3業種は世界的な供給過剰が続くため回復は難しそうだ。また、保護貿易主義の動きが強まる中、貿易比重が高い中国の成長鈍化が予想されることから、輸出の伸びも制限的だ。生産は大部分の産業で輸出増により増加勢に反転するものの、連関産業への波及効果が大きい造船、自動車などは下落する見通しだ。内需は景気不振が予想されるため、IT(情報技術)産業を除き大部分の産業で不振を免れない。総じて今年は昨年以上に厳しい年になりそうだ。
12大主力産業の輸出は、原材料価格の回復で新興国の景気が改善される一方、原油価格の上昇も予想されるため、3年ぶりに増加勢に反転する見込みだ。ただし、世界的に保護貿易政策が強化される見通しであり、上昇幅は限定的である。
●機械産業 一般機械を除き、自動車、造船とも下落勢が持続し、全体として前年比3・1%下落数見通しだ。
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