サムスン電子が31日、3大事業部のトップ(部門長)を交代する人事を発表し、全員60代から50代に若返った。過去最高の業績が続いている中、事業部トップを交代したため、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の後継体制を確立するための人事とされる。また、業績好調に慢心しないよう、危機意識を持たせる意味もある。
今回の人事は、収監中の李副会長が最終決定した。半導体事業を統括するDS(デバイスソリューション)、消費者家電、スマートフォン(高機能携帯電話)事業を主体とするITモバイルの3事業部門のCEO(最高経営責任者)入れ替える首脳刷新人事だ。また、李相勲(イ・サンフン)CFO(最高財務責任者)を理事会議長に指名。議長就任に当たり、CFOの職務から離れる。
人事の最大の特徴は若返りだ。49歳の李副会長を支える3大トップはいずれも50代だ。DS部門長に金奇南(キム・ギナム)半導体総括社長(59)、消費者家電部門長に金炫奭(キム・ヒョンソク)・映像ディスプレー事業部長(56)、IM部門長に高東真(コ・ドンジン)・無線事業部長(56)が任命された。3人とも部門内で昇進。事業と組織の安定を重視した人事と評価されている。
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