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2017/02/24

<韓国経済>韓国最大・世界8位、韓進海運が破産

  • 韓国最大・世界8位、韓進海運が破産

                 ソウルの韓進海運本社

 韓国の海運最大手、世界8位の韓進海運が結局沈没してしまった。ソウル中央地方裁判所は17日、再生の見込みが立たないとして破産を宣告し、会社清算の手続きに入った。創業40年。世界各地にネットワークを張り巡らし、韓国経済を支える輸出の大動脈の役割を果たしてきたが、世界的な海運不況の前にはひとたまりもなかった。政府は、海運・港湾業界の被害を最小化するため、現代商船とその他の中小海運会社を支援する対策に拍車をかける方針だ。

 韓進海運は1977年に韓国初のコンテナ専用海運会社として設立。中東や北米などの航路を次々開拓し、急成長をとげた。86年に不況による赤字累積で経営の危機に直面したが、経営革新と構造改革で乗り切り、88年には大韓商船を吸収合併。米国など主要港に専用ターミナルを設け、海外企業を買収する積極経営を展開した。

 だが、この積極経営が結局裏目となった。海運業は2000年代半ばまでは好況だったが、08年の世界金融危機後は世界的に低迷した。韓進海運は好況時に結んだ長期契約の用船料などが重しとなり、損失が膨らんだ。経営権は韓進グループに渡り、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が14年から立て直しに努めてきたものの、経営は改善しなかった。

 韓進海運は、昨年4月自律協約(債権団による共同管理)を申請し、再建の前提条件のひとつである海運アライアンス加盟にも成功した。趙会長は3000億㌆の政府支援を求め、再建をめざした。だが、債権団は8月に新規資金支援の中断を発表。この段階で再建はほぼ絶望的になった。翌9月に法定管理(会社更正法に相当)を適用され、今回の破産宣告となった。


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