サムスン電子が半導体市場で、24年間にわたりトップの座にあった米インテルを抜き、世界首位に立った。第2四半期(4~6月)決算で、営業利益に続いて売上高も初めてインテルの業績を上回った。営業利益は過去にもインテルを上回ったことがあるが、売上高は初めて。サムスン電子は次世代DRAMやNAND型フラッシュメモリーで優れた技術を開発し、半導体メモリー市場をリードしてきたが、半導体全体でも文字通り世界一となった。
インテルが発表した第2四半期決算は、売上高が148億㌦、営業利益は38億㌦だった。サムスン電子の半導門部の売上高は17兆5800億㌆(158億㌦)で、営業利益は8兆300億㌆(72億㌦)。インテルの売上高を初めて10億㌦上回り、営業利益でもインテルを大きく引き離した。
営業利益率をみると、インテルの25・7%に比べ、サムスン電子は45・7%を記録し、大差をつけた。
モバイル市場の急成長に伴い、DRAMとNAND型フラッシュメモリーを用いた高速記憶装置のSSD(ソリッドステートドライブ)の需要が急増し、価格が急上昇したことが、サムスン半導体の躍進につながった。主力製品であるメモリーチップの市場が、インテルの主力のCPU(中央演算処理装置)市場よりも大きく成長しているためだ。
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