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2017/08/25

<韓国経済>現代自動車、次世代水素電気車を公開

  • 現代自動車、次世代水素電気車を公開

    現代自動車が初公開した次世代水素電気自動車

 現代自動車は、「究極のエコカー」と呼ばれる水素電気自動車の次世代新型車を初公開した。同社が2013年に発表した量産型として世界初の水素電気自動車「ツーソンix FCEV」をさらに発展させ、1回の充電で走行できる距離を580㌔㍍に伸ばした。来年3月から量産化を開始し、2020年までに1万台を販売する計画だ。最近、販売不振に陥った現代自動車グループは、未来の自動車市場の中心となる水素燃料電池車の技術力を示すことによって、再飛躍を期している。

 現代自動車は17日、ソウル市汝矣島(ヨイド)の63ビルで今回のコンセプトカーを公開した。今回、燃料電池の性能および水素利用率の向上、部品の高効率化を通じて、「ツーソンix FCEV」よりもシステムの効率・性能・耐久性・貯蔵能力のすべてを画期的に改善した。その結果、軽量化と走行距離を伸ばすことに成功した。

 実際、新型車開発過程で水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池スタックや水素供給装置などの中核部品を全面的に見直した。化学反応から電力を得るシステム効率は60%で従来の55・3%より高くなり、航続距離(1回の充電走行距離)が現在の415㌔㍍より165㌔㍍伸びた。最大出力も従来より20%増の163馬力まで大きくなり、内燃機関自動車と同様の性能だ。およそ10年(16万㌔㍍)の燃料電池耐久性と世界最高水準の水素貯蔵密度技術を備えている。

 また、氷点下30度でも駆動でき、水素電気車の弱点を克服した。自動駐車補助システムや高速道路走行補助システムなどの「運転補助システム」も採用された。


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