ＳＫテレコムが、インド最大の通信会社バルティ・エアテルと、ＡＩ（人工知能）ネットワーク管理技術の移転をはじめとする戦略的パートナーシップを締結したと発表した。これにより、携帯電話加入者3億8000万人のバルティ社は、自社ネットワーク運用にＳＫテレコムの技術を使うことになる。その決断をしたのは、技術力を高く評価したからだ。韓国の移動通信会社のネットワーク技術が海外の通信会社に輸出されるのは今回が初めてだ。

　今回の契約は、ＭＷＣ（モバイル・ワールド・コングレス）が開かれた米サンフランシスコの会場で、ＳＫテレコムの朴正浩社長とバルティのスニル・ミタル会長が直接参加して締結された。

　朴社長は「ＳＫテレコムをはじめとする韓国の移動通信会社はこれまで海外通信会社の株式確保や直接移動通信事業を通じて海外市場進出を試みたが、技術輸出はそれよりさらにうまくできる分野だ」と強調した。

　1995年創業のバルティは、インド国内をはじめ、バングラデシュ、スリランカ、アフリカ数カ国で事業を展開している。携帯電話加入者はインド国内で2億8000万人、インド国外で1億人。加入者数基準でチャイナモバイルとボーダフォンに続き世界3位だ。バルティは、インドでは移動通信会社ジオがインド国内で大がかりなＬＴＥ網を構築し、競争が激化。これに伴い、バルティは、急増する通信網を効率的に管理する技術が必要になっていた。

　朴社長は「バルティ会長が直接韓国に来て、ＡＩを活用した高速通信が可能なＬＴＥ網管理技術に興味を示し、議論が急進展した」と説明した。技術移転にはＳＫテレコムとＳＫＣ＆Ｃ、そして6社前後の中小装備会社がともに参加する。

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